KDDIのオンライン専用の新料金プラン「povo」(ポヴォ)が3月1日から始まります。利用者にとって魅力的なプランになっているのか、傘下のUQモバイルの新料金プランとも比較します。
各社からサブブランドの料金プランが発表
携帯キャリアによるオンライン専用の新料金プランとして、ドコモの「ahamo」(アハモ)、ソフトバンクの「SoftBank on LINE」(コンセプト名で正式サービス名は未定)に続き、KDDIが「povo」(ポヴォ)を発表しました。
傘下に吸収合併したUQモバイルの新料金プランとも比較します。
*注釈*
こちらのページに記載の情報は事業者の公式サイトにあるものを参照してまとめていますが、誤り等がある可能性もあります。正確な情報は公式サイトをご参照ください。
月額2,480円で20Gbyteは魅力
まず、auサイトにある新料金プランの情報をみてみましょう。
月額2,480円で20GBbyteが使えるのはこれまでも三大キャリアを使っていた場合には基本料金が大きく値下げとなり、大きな魅力です。
注意すべきは無料通話が含まれていない点です。頻繁に通話を利用する場合には20秒/30円がかかります。
通話に関するオプションは2種類、『5分以内通話かけ放題/月額500円】と『通話かけ放題/月額1,500円』があります。
普段の連絡はLineなど無料アプリを使っていても通話が必要なこともあるのでオプションでつけられるのは安心してですね。
UQモバイルの料金プランと比較
KDDIのサブブランドであるUQモバイルの料金プランと比較してみます。
2021年2月1日から開始している新プラン『くりこしプランM』を見てみます。
■くりこしプランM: 月額基本料金2,480円 月間データ容量15GB (容量超過時通信速度1Mbps) ※通話料金20円/30秒 (SMS使用料3円/通) ※契約解除料なし ※家族割なし ※通話オプション (プランS/M/L共通): かけ放題(24時間いつでも)1,700円 通話パック(60分/月)500円
同じ月額料金2,480円で20GB使用できるpovoの方が優位になっています。
通話に関するオプションはかけ放題を選ぶならpovoが割安ですが、UQモバイルでは『通話パック(60分/月)500円』も選べる点は良いですね。
個人的には月のデータ通信量を見たところ、15〜20Gbyte辺りなのでpovo新料金プラン、UQモバイル『くりこしプランM』どちらでもあまり差がないように感じます。
UQモバイルの魅力は節約モード
結論としては、UQモバイルでミドルプランを『くりこしプランM』を利用している場合にはpovoへの乗り換えは検討しても良さそうです。月のデータ通信量が多い場合には同じ月額2,480円で20GBが使えるpovoが優位です。
気にするべきは、UQモバイルの節約モードに該当する機能がpovoにあるのかです。UQモバイルを利用している方はその便利さをよく知っている通り、UQモバイルではデータ通信量を消費しない節約モードがありスマホ上の専用アプリから高速モードと節約モードの切り替えが可能です。
節約モードといってもメッセージアプリ、SNS、webサイトの閲覧など支障なく使用できます。Line通話やZoomも節約モードでも気にならずに使えているので月末に通信制限ということにならずに済みます。
個人的にはこの一点において、料金プランが横並びの場合にはpovoへの乗り換えよりUQモバイルを選びます。
UQモバイルはKDDIに吸収合併されたことで差別化を期待
KDDIは2020年10月1日、傘下のUQコミュニケーションズが手がけるMVNO(仮想移動体通信事業者)のUQモバイルを吸収統合しました。これでKDDIは、主力のauとUQモバイルの2事業を1社で運営することになり、この形態は業界3位でライバルのソフトバンクと同じものです。背景としてはauからの乗り換えを検討する顧客にサブブランドのUQモバイルを勧め易くなり、他社のMVNOへの流出を防ぐことにあるようです。
利用者としてはau、UQモバイルで似たようなプランを打ち出すよりは、UQモバイルにはより格安に振り切ったプランを期待したいですね。
追加
povoのCMキャラクターが登場しました。名前はまだ発表されてないみたいですが気になるキャラクターです。
まとめ
個人的には現時点で発表されている情報では他キャリアからpovoへの乗り換えは様子見かなと考えています。
ただサービス開始の3月1日より前に申し込み完了した場合にau Pay残高などの特典も用意されていますので思い切っての切り替えも検討されても良いのではないでしょうか。特に既にauユーザーの場合はpovoへの切り替えメリットは大きそうです。